REDD+と気候変動
二酸化炭素排出量を抑制し、持続可能な森林経営を推進するグローバル戦略
REDD+戦略
国家がREDD+戦略を作成する際、あらゆるパターンを想定して分析し、一連の政策、プログラム、干渉に一貫性を持たせることが非常に重要になります。 持続可能な原則に沿った分野横断的なアプローチをとり、国/準国/実証事業レベルで森林破壊や森林劣化の緩和、温室効果ガスの削減と炭素吸収量の増加に取り組みます。
当社は国家森林モニタリングシステム(NFMS)や、セーフガード情報システム、炭素蓄積量の算出に関する情報システムを構築することでも、REDD+戦略構築を支援しています。
Arbonautはこれまでにネパール、ウガンダ、中央アフリカ共和国、エチオピアにおいて、国家REDD+戦略の構築に貢献してきました。
REDD+セーフガードの運用
REDD+を実行するにあたって、セーフガードの策定が必要になります。一般の人々がセーフガードに関する情報へ自由にアクセスできることは、セーフガード情報システムの構築において不可欠です。また、戦略的環境・社会評価はセーフガードが確実に順守される為に必要であり、重要なステークホルダーに向けた誓約としても機能します。最終的には戦略的環境・社会評価を通して環境・社会管理枠組みが策定され、国家が REDD+戦略を練る際の指針となります。
そのような課題の中でArbonautは、世界銀行のセーフガード政策に準拠し、手続き枠組み(PF)、先住民計画枠組み (IPPF)、再定住政策枠組み(RPF)などといった特定の枠組みを築いています。
Arbonautはウガンダと、ブルキナファソでのプロジェクトにおいて、セーフガード策定の支援を行ってきました。
参照排出レベル(FREL/REL)
将来起こるであろう土地利用の変化や森林劣化の度合いを評価する際、比較対象となる基準値(指標)が必要となります。参照排出レベル(FREL/REL)の確立により、森林減少・森林劣化を阻止する活動の成果をモニタリングすることや、炭素排出削減の成果に応じた支払いを可能にする。
参照排出レベル(FREL/REL)は高精度な森林調査 データに基づいています。Arbonautはパートナーとの協働でLAMPを用いたアプローチを取り、パキスタンにおいて国レベル、セネガルにおいて準国レベルの参照レベル作成を行いました。
測定・報告・検証(MRV)
REDD+参加国は、セクターと要因別の温室効果ガス排出量を算定し、UNFCCCへ報告するためのMRVシステムを構築する必要があります。 当社はガーナとセネガルにおいて、 全球森林観測イニシアチブ(GFOI) の指針にしたがって既存の組織的能力を強化し、必要なシステムツールを統合することで、MRVシステムの構築に貢献してきました。